小規模な制作会社に入社して感じたメリット・デメリット

就職先の選び方

Webデザイナーとしてのスキルを向上させるなら、事業会社より制作会社から始めた方がいいとはよく言われます。

今未経験からスタートして3か月ちょっと経ったところなのですが、経験値の蓄積を考えると本当にそうだなあと思います。

でも制作会社といってもさまざまですよね、業界に特化したところとかいろいろ。

 

 

 

この記事では、制作会社をシンプルに大きな会社と小さな会社に分けて、長所短所をまとめてみました。

福利厚生が…とかそういう話じゃなくて、スキル面と自分らしく働けるかっていうお話です。

 

制作会社を就職先として検討している方の参考になればと思います。

 

大きな制作会社と小さな制作会社って何が違うの?

大きな会社=複数人の制作チーム
小さな会社=全部一人

違うのは仕事の担当範囲。

大きな会社は、制作チームの中の一メンバーとしてデザイナーをやります。

ディレクターの指示で進めていき、コーダーが分かれているパターンもあります。(ディレクター1:デザイナー1:コーダー2とか)

 

 

一方小さな会社はチームが組めないので、ディレクションから納品、その後の保守まで全部一人で担当します。

※ほんとうは会社規模は関係ないです。

例えば小さな会社に入っても他の協力会社と一緒に大きな制作チームの一員として動くとかいろいろあります。そういう傾向があるということと、わかりやすくするために会社の大小で分けています。

 

私はというととても小さな制作会社に入りました。正確には小さなIT会社の一部にあたる制作部門にいます。

会社規模ではなく、制作部門から考えると実質的には5人未満の会社と同じくらいです。イメージは社長1、営業1、制作2っていう感じ。

 

目指す将来像と性格から大小どちらに向いているか考えてみる

結論からいうと自分に合うところを探すイメージはこれ。横に将来像、縦に性格を取って分けてみました。

※画像はあくまで傾向なので、もちろん会社によって違います。また大きな制作チームで経験を積んで、デザイナーからディレクターにシフトとかのキャリアアップももちろんあります。

 

小さい会社向きなのは、デザイン以外にも幅を広げたい人

以下目指したい将来像(キャリアの方向性)から考える、小さい会社のメリット・デメリットです。

小さい制作会社で感じるメリット、よかったこと

小さい会社のメリットは広く浅くWebに関するスキルを伸ばせることです。

 

 

ディレクションからコーディング・開発、保守まで全部一人で担当するので必然的にWeb全般に詳しくなっていきます。(←私の会社の例ですが)

担当範囲は会社それぞれでしょうが、傾向として人数が少ない方が広くいろんなことをやることにはなるはずです。

特にCMS(ほぼWordpress)化の希望が多いのでPHPも必要だし、動的なプログラム部分も必要に応じてやります。

このあたりはまだまだ出だしでほとんどわかってはいませんが、3か月でいろいろな分野の基礎をかじりました。

 

 

 

今後のポジティブな見通しとしては、

Web全般の知識をもとにして、総合的なデザイン力を上げられそう。

全ポジション経験していることにはなるので、将来チームで働くとしてもディレクターやプログラマーの立場に立った仕事ができるようになれそう。

といったところです。

いろいろ経験していく中でディレクターになりたいとか、フロントエンドエンジニアになりたいみたいになる可能性もあるので、その辺で迷っている人は小さい会社も経験してみるのがいいかも…と感じます。
もちろん制作チームでその道のプロフェッショナルと接して考えるのもいいと思いますが、自分で経験できるのはやはり大きい。
 

 

小さい制作会社で感じているデメリット、不安なこと

もちろん、デメリットや不安もあります。

1.まず感じているデメリットは、デザイン業務に集中できないこと。

日常業務で保守が結構あります。

 

具体的には、サイトの定期更新や臨時の修正、報告書作成、CMSの操作の問い合わせとか。

細かい依頼がランダムに入ってくることもあるので新規制作に集中ってわけにはなかなかいきません。

新規案件が納期前というタイミングで、保守サイトで問題が起きたりするときついです。

保守業務の割合について

私のところは保守が多い会社(保守というのは作った後サイトの管理をする契約。制作会社の重要な収益源の一つ。)です。

 

もしこれから就活する人は保守業務の割合を聞いてみるといいかも。

ある程度ルーチンワークがある方がいいなら保守多めの方がいいかもだし、とにかく新規でバリバリ作ってスキル上げたい人は逆がいいと思うので。

ただいずれにせよ、普通新人にはかんたんな修正などから担当させるのが一般的なようです。私の会社は違いましたけど笑。

 

しかも新規案件に関わる時間のうち、ディレクションとかPHPプログラムとかもやるわけなので、

 

デザインカンプ作成とか、Webデザイナーのイメージでまず出てくるような仕事はごく一部に過ぎない感じです。

 

そんなわけで、3か月でWebに関する広い知識はかなりついてきたけど、肝心なデザイン力やAdobeソフトのスキルはあまり上がっていないです。

もちろん年々この辺も向上できると思うけど、時間はかかりそう。

というわけで、Webデザイナーのコア業務に集中したい!という人は大きな会社で制作チームに入る方がおすすめ。

 

 

2.自己流のスキルアップしかできないこと。

これはデメリットでもあるし、正直今後の成長を考えると少し不安。

チームで動いていないので、ディレクターやコーダーからのダメ出し・指摘とかがない

 

クライアントから直でクレームとかダメ出しが来るけど、お客さんは論理的な理由とかはくれないので問題の核心はよくわからなかったりする。

 

また、一人でやっているのでついつい自分ができる範囲、わかるやり方で済ませようとしてしまうっていうのもある。

 

ディレクションやコーディングも自分だけがわかればいいので雑になってしまう。

 

あとは社内が少人数だと技術やセンスを盗むということが難しい

上司はとても技術が高いけど、
たぶんWebデザインの場合、一人の高スキルの人よりたくさんの中程度スキルの人と接する方がはやく成長できると思う。

答えはたくさんあるし、広すぎて全部知っている人はいない世界だから。

というわけで、先輩方からの客観的な評価を受ける機会が多いのは、やはり大きな会社・制作チーム

 

 

 

小さい会社に向いている性格は、自分で考えるのが好きな人

次は性格のお話。やっぱり自分らしく働けるか、性に合ってるかって大事ですよね。

 

 

小さな会社は一人で仕事をするので、とにかく自分で考えるのが好きな性格・

主体的にいろいろ試したい人が向いていると思います。

といってもデザイン自体ではなくて、仕事の進め方とか新しい技術を試してみようかなとかそういう全般的なこと。

 

 

 

 

(以下裁量労働制の私の会社を例にして話をすすめちゃいます)

なにしろ全工程担当が自分一人ということは、クライアントからの要件と納期しかルールがないわけです。
一言でいうと超自由!その代わりもちろん責任も全部自分。

 

 

スケジュールややり方を決められたくない人は一人制作が向いている

だからそもそもどの工程にどれくらい時間を割くか、スケジューリングは全部自分しだい

前後の工程をやっている人がいないから。

(もっとそもそもだと、担当が自分だと決まっている案件の場合は時間数の判断=受注額の判断自体もできる。)

 

 

そして一つの案件が終わったら次が動き出すっていうわけじゃなく、制作は並行して複数やっています。

サイトAの最終的な修正してクライアントの返答を待ちながら、サイトBのデザインカンプ作りつつ、次の案件Cのディレクション(お客様の要望を聞く)とか。

プラス日常の保守もあるので、力配分・段取りが大事です。

 

 

前後の工程を別の人が担当していない、かつ保守も自分、ということは技術面での仕事のやり方もすべて自由です。

とにかくどんなやり方でもクライアントが満足してくれてOKくれればいいので。

私のところは社内ルール的なものはなにも蓄積されてないので(泣)、ディレクション時のヒアリング項目とか方針もないし、コーディングルールとかもないです。

社内のノウハウや指導が充実していればそれに従えばいいかもしれませんが、小さい会社でそれは少ないと思います。

 

 

デザイナー兼○○の場合、時間の配分ができること(妥協もいるかも)

デザイナーという言葉のイメージ通り、芸術家・職人気質の人もいるWebデザイナー職。

一人で全工程やるということは、自由な分いくらでもデザイン工程に時間を投下できてしまいます。

 

 

今私が迷うことが多いのは、全スケジュールや進行状況などとの兼ね合いをみてデザインにかける時間配分(ある意味妥協点)を自分で決めなければならない点です。

完璧に作り込むのが好きな人は、大きな会社の制作チームでデザインのコア業務に集中できる方がよさそうな気がしています。

 

 

あとは責任についても工程で分業してない分すべてが自分の責任なので、そのへん重圧に感じそうならやめといた方がいいかも。

チームじゃないから途中で社内の目が一切入らないですし。

特に複数案件同時進行してると常にある程度のプレッシャーはかかった状態です。

 

 

 

小さな制作会社(一人制作)に合わない性格は…

以下のような人は大きな会社とかで制作チームのメンバーを目指した方が合うのでないかと思います。

 

入社2日目「この案件担当で!保守はこのリスト!(以上)」

せっかくなので、小さな制作会社(今いる会社)で経験したリアルな話も。

研修・教育は全くないっていうのが実情

入社2日目に「新規案件これ担当です。納期はいついつ、じゃあクライアントと顔合わせしよう。」って言われました。で、後はすべて自由(言い方を変えると新人の放置。笑)。

さすがに「えっ?」って思いました。

誰かの下で補助的なことからスタートとか、担当するにしても最初くらい少しは指示とかフォローがあると思ってたので。

 

 


保守にしても担当のお客さんのリストを渡されてっていうスタートで、電話がかかってきたら初めてそのサイトをみて応対するとか、そんな感じでした。

 

 

お叱りを通り越して、ため息はかなりきつかった

上記の通り、研修とか教育は基本ない。質問はもちろん可能ではあるけれども。

 

 

私の会社は裁量労働制なので、新人でも普通レベルの仕事量です。(その代わり最初から経験者並みの給料)

当然最初は通常の工数で仕上げられるはずがない。

 

 

 

というわけで最初の案件は進捗状況・完成度ともにさんざんでした。

クライアントからキレられたお叱りを受けたところまでは自分が未熟だから仕方ないと思えたけど、電話ごしに2回本気のため息をつかれたのはさすがに精神的にやられました。

保守も慣れていないので時間がかかるし、新規案件の制作は持ち帰りとかで疲れていたので、保守関係などで単純ミスなども連発。

予定などの信用もなくなって、お母さんに確認されている小学生かっていうメールを頂戴したりしてきつかったです。

 

 

というわけで序盤はボロボロでしたが、

もともと一人で自由にやっていいよっていうのが大好きなので、今は自分に合ってるなと思っています。

将来的には大きな制作チームも経験したいですが。

 

まとめ

ここまで、一人で全部やるのも制作チームの一員でやるのも一長一短あるっていう感じで書いてきました。

 

もう一度整理すると、

(キャリア)デザイン以外にも幅を広げていきたいか、それともデザインをひたすら掘り下げたいか。

(性格)一人で自由に試しながら成長したいか、指導をしっかり受けながらスキルアップしたいか

この辺りを自問自答してみるといいんじゃないかと思います。

 

ちなみに未経験から一人制作の環境にいる私の個人的な総括ですが、

未経験の一社目は、制作チームに入るほうが基礎がしっかり固められそうと思っています。

正直いきなり全部幅広くやるのはきついですし、どんどん社内でダメ出しとかをもらって正解を知れるほうがいい。たぶん。

 

ここまで読んでくださりありがとうございます。

あなたにピッタリ合う就職・転職ができますように応援しています。

 

 

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