HSPにとってWebデザイナーという職業はたぶん向いている

Webデザイナー✖HSP UX・UI・心理学

最近「HSP」(Highly sensitive person)なる言葉を知りました。

 

今Web制作会社に入って4か月ほどなのですが、これまでの厨房の環境と違って、

とても心地よく感じるというか自分に合っている職業だなと感じています。

(もちろん未経験スタートなので大変なことは多いですが)

 

で、たぶんこれは自分が典型的なHSPだからだと思ったので記事にしてみます。

(と言っておいてなんですが提唱者の本を読んだ結果、HSPかそうでないかの切り分け方などには十分納得できていない部分もあります。)

 

HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)とは

敏感で繊細で感受性が強い人

ハイリー・センシティブ・パーソン(英: Highly sensitive person, HSP)とは、生得的な特性として、高度な感覚処理感受性(あるいは、カール・ユングの造語で言えば生得的感受性)を持つ人のこと。

wikipedia ハイリー・センシティブ・パーソン

難しい言い回しになっていますが、とても敏感・繊細な気質を持っている人のことです。他の人より感受性が強い

 

心理学者エレイン・N・アーロン博士が1996年に名付けたものということで、新しいですね。

日本ではそれほど知られていないようです。

 

こんな特徴があります

  • 大きな音、眩しい光・蛍光灯、強い匂いのような刺激に対して敏感
  • 豊かで複雑な内的生活を送っているという自覚をもっている
  • 物事に対して容易に驚き、短い時間にたくさんのことを成し遂げるよう要求されると混乱する
  • HSPは感覚データを通常よりはるかに深く、かつ徹底的に処理している

wikipedia ハイリー・センシティブ・パーソンより

 

HSPの割合

HSPは人口の約五分の一を占める

wikipedia ハイリー・センシティブ・パーソン

性格特性というのは程度があるものなので、

HSPでも弱めの人もいるし、

逆にHSPとは言えないけどかなりHSPに近いという人もいるはず。

で、ある一定の基準に従って分類したのが5人に1人という割合。

 

HSPは競争社会では評価されにくい

競争社会での優劣という観点では、とにかく劣になりやすい特性ばかりのHSPです。

 

学校とか会社とか集団生活で評価されやすいのは、表面上の協調性、スピードや容量の良さだから。

組織にいたらたぶん出世できない(不幸になる確率が高いからしない方がいい?)タイプです。

 

HSPの人がWebデザイナーに向いている理由

HSPがWebデザイナーに向いていると思う理由はこんな感じ。

※駆け出しとはいえWebデザインの現場にいる私が、HSP提唱者の本を2冊読んで思ったことです。

 

繊細ゆえにこだわれるから

Webもデザインもある意味だれでもできるって言えばできます。

 

じゃあ、プロと素人の差はっていうと、一つにはこだわれるかどうか。

意識してこだわりを持たなくても勝手にこだわってしまうHSPはデザインを天職にしやすいです。

 

本質や理由など、深い処理が好きだから

Webデザイナーの一番コアな仕事って、そのデザインの理由やポイントを探すこと

逆に言うと理由を積み上げてデザインという形に具現化すること。

 

そして、想定するユーザー、扱う商品など条件は常に違います。

だから当然ぐにょぐにょと深い部分での思考が必要

 

非HSPにとっては適当に処理して進めたいと感じる脳内処理も多いです。

でもHSPなら、必要ない時ですら頭の中でやってしまっているくらいなのでこれを楽しめます。

 

本質や理由の追求という一番重要な部分のトレーニングを自然にしてしまうので、向上も格段に速いはず!

 

HSPは創造性を発揮したいから

HSPは創造するのが大好き

でも創造性を発揮できる仕事って多くはない。

 

Webデザイナーは門戸が広いとはまでは言えないけれど、一握りの人しかなれないような仕事じゃない。

これは5人に1人もいるHSPたちにとってチャンスです!20年前にはほぼなかった職業です。

 

そしてそのWebデザイナーには十分創造性を発揮する機会があります。

 

デザインって答えが一つじゃないから。

同一の課題と目的で作り始めてもみんなアプローチや内容が違います。作文と一緒。

まさにHSPの芸術とか創造性、感性を重視する性質にピッタリ

個人的にはHSPはプログラマーやエンジニアにはあまり向いていないかもと感じます。
創造とかではなく、直線的に、効率よく作ることを優先するから。

 

他にも、HSPの特徴である感受性の強さ共感力の高さはブラウザの向こうにいるユーザーが直接接するものを作る上で大切です。

 

でもここまでだと他の職業でも生かせるし必要とされる性質も多いです。

 

なので以下一見マイナスになりそうな性質についても考えます。

 

普通の仕事で弱点になりやすい部分もプラスとして生かしやすい

営業職とか大企業の管理職とかだったら完全に弱点とされる部分が

Webデザイナーではむしろプラスに働く可能性があると思います。

 

以下私自身の性格(左)を、Webデザイナーへの適性として変換(右)してみました。

  • 集団生活や人ごみがストレス → 自分の場所で一人作業。HSPの集中力がいかんなく発揮
  • 人の感情とか入ってくる情報を処理しきれず疲れる → Webだとお客さんはブラウザという壁の向こうなので大丈夫
  • 目立ちたくないし人目を気にするくせに、人と違うことをやりたがる → Webはそういう人のためにある気がする
  • 「流行ってるから、ずっとこうやってきたから」という理由では納得しない → Webのデザインって人間心理とか本質の追求(なぜ、なぜ)が必要

うむ、向いています!スキルやセンスはともかく、性格的に完全に向いてます。

上のリストから他に考えられる職業は、研究者とか小説家とか芸術系とかがありそうだけど現実的じゃないし。

 

いったんまとめ:HSPとWebデザイナー

世の中に楽な仕事はないですけど、人によって向き不向きって絶対あります。

 

Web」×「デザイン」ってそれぞれがHSPには向いているパーツ。

 

その組み合わせである「Webデザイナー」って、

もしかしたらHSPの天職たりうる数少ない職業の一つかもと今感じています。

(正直今までの調理の仕事が合わなすぎて、より大きく感じている気も。これについては後述。)

 

もちろん会社の雰囲気にもよると思いますが。(今の会社はゆるい雰囲気なのでありがたい)

 

継続的な努力が必要な職業なのでその点は楽ではないし、

なのでHSPなら誰にでもおすすめ!と安易には言えないけれど、

他の職業に比べれば圧倒的にフリーランスも多いし、

もし今の仕事にしっくりこないものを感じているなら検討してみるのはいいかも。

 

じゃあ非HSPのWebデザイナーは?

なお非HSPはWebデザイナーに向いていないかと言うとぜんぜんそんなことはない。

 

当たり前だけど、非HSPも細部にこだわれるし、深い思考や処理もできるし、創造性が高い人はたくさんいる。(※違いは、HSPはその傾向が強く、必要ないときでも勝手にやってしまうこと)

 

むしろHSPのネックである感情豊かすぎる点や直感を重視しやすい点、変化が速い世界でも自分のペースを大事にしたい点などがない分有利とも言えます。

 

まとめると、やる気があればだれでもチャレンジできるのがWebデザイナー。

で、現代社会ではHSPは向いている職業が少ないから(ある意味消去法で)Webデザイナーいいかもですよ!っていうのが私の意見。

 

Webデザイナーに転職したHSP(私)の話

比べると、今までの仕事は私にとっては地獄だった

15年ほど調理師をしてきましたが「料理」そのものというより「厨房」という環境がとにかくきつかった…!

(料理そのものは好きだしクリエイティブになり得るけど、実際の厨房内はただの戦場という感覚。)

 

※以下、HSPにとって厨房が向いてなかったと感じる理由(太字はHSPが苦手なこと)

  • ひたすら分とか秒単位でのスピード勝負かつ同時並行、かつほぼずっと人と連携・共同
  • 怒鳴る人体育会系の人が多い(わかりやすい人が多いという面ではよかった)
  • 暑い寒い、かきこむような食事(しかもみんなで一緒に)。ほぼ休憩は取れない
  • 中間管理職のストレス(飲食業界はアルバイト・パートさんがほとんどなので、社員=管理職的な仕事。上からの無理なノルマと下のスタッフの間で典型的な板ばさみ)

今これ書いてたら思い出して、いちばんきつかった頃の頭痛とめまいと腹痛が戻ってきました。(最後の中間管理職のストレスが原因の8割以上だけど…)

トラウマになっているようです…苦笑

営業職とかも絶対無理…

 

※でも今まで苦手なこと必死にやってきてよかったです。HSPの特徴を自分の欠点と思い込んで、なんとか変えようとして生きてきたこともよかった。

 

HSPを知って人生が楽になった

今回HSPという言葉を知って良かったことは、社会で生きるのが少し楽になったこと。

(幸運にもWebデザインの仕事に転職したタイミングでHSPを知れたし。)

 

知ったというだけで実際には自分も周りも変わっていないけど、

それでも今まで自身の弱点としか捉えていなかった部分について、

良くも悪くも自分の特性なんだと、フラットに客観的に捉えられるようになったので。

 

振り返ってみると、

今までの人生はHSPあるある?に当てはまること、当てはまること…笑

  • 幼少期の吃音
  • 幼稚園と小学校低学年は毎日プチ登園登校拒否(朝になるとおなかが痛いとか体調不良…実際休むことも)
  • 給食と休み時間が苦でテストの時間が一番好き
  • いじめられている子に泣きながらも味方してしまう(どうしても許せなかった)
  • 中学校くらいから暑いとすぐに片頭痛発症(片目がチカチカ・強い吐き気)
  • うつ経験(うつの事実よりも、原因がHSPの弱点が重なったゆえなので)

Webデザイナーの仕事でこれからも自分らしく働けたらいいなあと思っています。

 

あなたはどう?HSPかもと思ったら…

私はHSPという言葉を知って以下の診断サイトを試してみたので少し紹介。

(他にもありましたが一番わかりやすかったので一つだけ)

診断結果がわかるサイト

HSP診断テスト

こちらのサイトでは簡単な問題に5択で答えていくと診断結果を出してくれます。

 

下は私の結果。

普通に答えたらみんなこのくらいの数値になるんじゃないかと感じたので、比較的繊細そうな他の人にもやってみてもらったら50~70くらいと…

でも5択なのではっきり答えるタイプとあいまいに答えるタイプで差が激しすぎるだろうなあ…私ははっきり派。

HSPについての解説が簡潔でわかりやすいです。

 

HSPと診断された人へやさしい。

やさしすぎてちょっとひいきし過ぎな気も…もうちょっとフラットな感じの方が説得力がある気はするかな。

 

とはいいつつ、HSPはいい解釈をされてもあんまり調子に乗ったりできないのでこれくらいでもちょうどいいかも。ということは提唱者の博士の本にも書いてあって同意。

 

エレイン・N・アーロン博士の著書

(以下2019.03.14追記)

この記事が予想外に多くの方に読んでいただけているようだったので、提唱者の著書2冊を読んだ感想・私見などを記事にしてみました。

けっこう批判的、かつWebデザイナーとあんまり関係ないですが…苦笑

HSP提唱博士の本、「ささいなことにもすぐに『動揺』してしまうあなたへ」「ひといちばい敏感な子」読了感想

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